【水泳】でタイムが出ない見落としがちな理由

【水泳】でタイムが出ない見落としがちな理由

泳ぎ方の改善を試みても、キックやかきを強化しても、まだ何故かタイムが物足りないというあなた。

つい、見落としがちになっているあの部分を忘れていませんか?

水泳以外にも共通する大事な部分を改善して、タイムを伸ばしていきましょう。

今回はそんな部分を説明していきたいと思います。

スタート&ターン

この2つはスポーツの要でもあると言っていいくらい重要な部分でしょう。

陸上や野球の盗塁、テニスの一歩目…そしてサッカーやバスケットの相手を抜き去る切り返しや攻守切り替えのスタートダッシュ。

これらは、何かを競う際にはとても大事になってきます。

もちろん、スピードやフォームなど基本的に大事なものもありますが、それだけではどうにもならない時がやってきます。

0.1秒…いや0.01秒を争う水泳では、その飛び込みのスタート・折り返しのターンの仕方によって結構な差が出てしまいます。

せっかくスピードがついて相手と競えるのに、そこで離されてしまっては勿体無いですよね。

では、この2つでやりがちなミスを挙げていきましょう。

スタートが遅れる理由

スタートは各競技の始まりです。

この始めの動作が良くないと、その後にも響いてしまいますからね。

・蹴りが弱い

・着水する面が大きい

・沈んでしまう

・身体がブレる

などが挙げられます。

これらは、飛び込みなどのスタート後の伸びや掻き始めにも大きく影響してしまうので、自覚がある場合や自分がどういう形なのか分からないのなら、指導者等に見てもらうか『可能ならば)ビデオなどで撮影して確認をしましょう。

では、1つずつ説明します。

・蹴りが弱い

飛び込み台、背泳ぎの場合は壁になりますね。

いわゆる飛んでいる状態でありますが、水面へただ落ちて入るのと飛ぶのとでは、あきらかにその距離に差が出ますよね。

蹴りが弱いということは、スタートで水面に入る位置で、すでに差がつけられてしまうという事です。

・着水する面が大きい

飛び込みではなるべく、面ではなく点で水中に入る事が出来ると水の抵抗も減り掻き始めもスムーズにいく事が出来ます。

それが、顔やお腹(背中)、脚(太もも)など多くの面を水面に打ち付けてしまっては、その自然な推進力を妨げる原因となります。

・沈んでしまう

着水する面を少なくしようとするあまり、上から縦に入水してしまう場合によく見られます。

また、身体全体を打ち付けた状態でも上から下へ縦に力が作用してしまうので沈んでしまいます。

そうすると、水深がそんなにないから水圧が関係していないと思いがちですが、元々持っている浮遊力さえも妨げ兼ねないのです。

・身体がブレる

飛び込みの飛んでいる状態の時に、さも活きの良いマグロのようにビチビチしてしまうと、軸がブレてしまうことがあります。

そうすると、泳ぎ始めの軸を立て直す必要があるのでそこでもロスしてしまいますよね。

ターンが遅れる理由

25Mや50Mではあまりターンをする機会がないかもしれませんが、競泳場によってはプールの大きさも様々ですので、50M以上であればターンの仕方をマスターしておきましょう。

・ターン直前に一呼吸おいてしまう

・回転が遅い

・回転後の壁キックが弱い

・身体がブレる

などが挙げられます。

それでは1つずつ説明していきましょう。

・ターン直前に一呼吸おいてしまう

ターンの際にかしこまってプハーと顔を上げてから回転してしまう事ですね。

苦しいからとか、ターンしなきゃといった理由でついやってしまいがちですが、泳ぎの一連の動きをそこでストップさせてしまいます。

スムーズに次の泳ぎに繋げる為にも見直したい点です。

・回転が遅い

身体の回転のさせ方や脚の引き方など、その速さが必要ですが、まるでマット上でゆっくりでんぐり返しをしているような形では差が生まれてしまいますよね。

・回転後の壁キックが弱い

ターン直後は、壁を蹴る事によってその推進力を使う事が出来ます。

せっかく使えるモノを、弱いキック力ではその推進力を最大限に活用する事は出来ません。

・身体がブレる

スタートや泳いでいる際と同様に軸がブレてしまうと、斜めや横に回転してしまいターン直後の泳ぎに抵抗が生まれてしまったり、水中ですから水面が何処なのか見失ってしまう可能性も出てきてしまいます。

では、これらを改善するべく方法とは。

スタート&ターンの改善方法

泳ぎの練習の中で出来るものから、水の中以外でも出来る練習方法と両方あるのが望ましいですね。

その中でも文章を読んだだけでは、なかなか理解するのが難しい…または、読んだ通りにやってみているけれども「本当にコレで合っているのか」と心配になる事もあるでしょう。

そこで、オススメしたいのが、

それぞれつまづくポイントを分かりやすく映像で説明してくれる点。

・キックスタートでの足の置き方

・入水後の推進力を落とさない秘訣

・理想的な入水角度

・スタートで最重要なポイント

・浮き上がりが遅れてしまう選手の悪い癖

・ターンの回転速度アップ方法

・〇〇を使ってターン練習

・・・

など、自分で気になっている部分や、コレってやってみたら変わるのかな…と気になる項目が分かりやすく説明されています。

そして泳ぎの練習の中で一緒に改善していけるものから、陸の上でも練習が出来るものまで。

とくに、水中以外で自宅などでも出来る練習メニューというのは、練習時間が限られている選手にとっては重要なものになってきます。

それが、この中にはギッチリ詰まっているのです。

まとめ

水泳でも、スタートからゴールまでの動作で無駄なもの、必要ないものはありません。

結果を解析した時に、大きな部分だけにスポットを当てただけでは本当の原因にたどり着けない事も少なくありません。

今回は、泳ぎの部分だけに注目しすぎて大事な部分を見落としていたあなたへ、最大の理由を見つけてもらえる手助けになれば幸いです。

スタートの飛び込みでは、伸びから泳ぎに繋がる重要な部分であり、4泳法それぞれのやり方もあるという事。

そして、ターンではターン後の泳ぎに直結するので、その回転速度を上げるためのポイントや方法。

掻きやキックを改善したが、まだタイムの伸びに不安があると言った人は「スタート&ターン」を見直しロスを減らす事で、さらなるタイムアップになる事でしょう。

スタートで相手に差を付け、さらには自分にも打ち勝ちましょう!