【バスケ】1対1で相手を一気に抜きたい!役立つ上達方法
- 2018.02.05
- バスケット
バスケットにおいても『1対1』と言えば、オフェンスの醍醐味といえるでしょう。
しかし、実際には「なかなか相手を抜けない」、「ボールを持った途端にディフェンスに詰め寄られてしまって何も出来ない」、「すぐに相手に追いつかれてしまう」など悩みを抱える人も少なくないのではないでしょうか。
ディフェンスでも「簡単に抜かれてしまう」とか「センスや才能が必要」だと思っていませんか?「足が遅い・瞬発力がない」と諦めていませんか?
今回は、そんな悩みを抱えるあなたに、1対1で身に付けておきたい2つの事をご紹介したいと思います。
一瞬で相手を抜き去るキレ
「キレ」とは『メリハリ』ですね。
ディフェンス側からしたら特に守りやすいのが「緩急のないプレイヤー」ではないでしょうか。
「メリハリ」とはすなわち『緩急』。
静止またはゆっくりの状態から、『一気にスピードをマックスに持っていく』、相手を抜く瞬間の一歩目ですね。
前に進むオフェンスの方が後退するディフェンスより有利なのですから、「いかに最初の一歩で相手を置いていけるか」は、このキレにかかってきます。
この「キレ」がなく、なかなか1対1で相手を抜けないと悩んでいる人が多いのでしょう。
キレを身につけると一気に1対1…いやバスケットがもっと楽しくなります。
キレを身に付けると共に、「他の技術は自信があるのに足の遅さで試合に出れない」といったような「足の遅さ」で悩みを抱えている人も、レギュラーを取れるような足を育てる事も可能ですので、是非身に付けていきましょう。
一瞬の隙を生じさせるズレ
オフェンスにとって、最も抜きにくいと思うディフェンスの動きとは何でしょうか。
「プレイが読まれる」という言葉を聞いたことがあると思います。
つまり「予測」ですよね。
プレイが読まれているという事は「同じタイミング」で「同じ方向」へ「同じ距離感」を保たれてしまうという事ですよね。
鏡に向かって1対1をしているようなもので、これではいつまでたっても抜けないし、ヘタをすれば突っ込んでしまいオフェンスファールを取られ兼ねません。
そこで、必要になってくるのが『ズレ』なんです。
「着地のタイミング」「前後左右の位置」などディフェンスとのズレを生じさせて、「1対0」の状態を作り上げる事。
パスが回ってきてミート時の着地のタイミングだったり、ディフェンスはインライン上(ゴールとマークマンを結ぶライン上)にワンアーム(腕1本)の距離感で正対してつくので、フェイクまたはミート時のタイミング等でズレを作ることができます。
ズレは、特に「足が遅い選手にも有効」ですので、キレがなかなかつかない、という人はズレから身に付けるのも良いかと思います。
キレを身に付ける
相手を抜く瞬間の一歩でトップスピードに持っていくことが大事です。
では、一気にトップスピードへ持っていく為には何が必要なのか。
・姿勢
・蹴る足
この二つが重要になってきます。
この時、気を付けなくてはならない事があります。
それは、「姿勢やドリブルを低くしろ」という指導者もいますが、肝心なのは『背中を丸めない事』です。
背中を丸めてしまうと、カカトがついてブレーキがかかってしまったり、せっかくスピードを上げようと蹴っても身体の伸びがなくなり勢いがなくなってしまいます。
視野も狭くなってしまいますので、これではトップスピードに持っていけず抜く事は難しいでしょう。
そして、緩急がつけれない人の特徴は「前傾姿勢」が出来ないという事。
床に対して身体が垂直のままドリブルをしていませんか?もしくは、背中を丸めて潜り込んでいってませんか?
背筋を伸ばしたまま身体を前に倒し、つま先(足裏前半分)を残しておきたいのですが、踏ん張れず簡単に足が離れてしまう人は、前傾姿勢から蹴っていく事は難しいでしょう。
足が簡単に離れてしまうのは「トラベリング」も起こしやすい状態ですので、トラベリングを防ぐ為にも必要な要素になります。
なので、
・背骨を真っ直ぐの姿勢で前傾
(頭からカカト(膝は軽く曲がった状態)まで一本の直線が好ましい)
・前傾まで蹴る足はつけたまま我慢(後足・外側の足)
上記が出来るようになるとコツが掴めてきます。
オフェンスに限らずディフェンスでも、同じようにキレ・瞬発力がなくあっという間に1対1で抜かれてしまっている人もバックステップ・ランが早くなる方法でもあります。
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1対1で相手を一気に抜く「キレ」を習得してください。
他にもキレを磨く自宅(周辺)でできる練習
《姿勢》
・壁に「頭、お尻、カカト」の3点をつけたらその姿勢のまま前進
・50M走のスタート姿勢で前傾に倒れ足がつきたくなったら、後方の足で蹴ってジャンプ
・姿勢を意識して縄跳びの後ろ跳び
・姿勢を崩さず両肩を抑えてもらい後ろ跳びのようにジャンプ
・両肩を抑えられながら姿勢を崩さずドリブル前進
などが出来ますね。
上3つは一人でも出来る事で、下2つは誰かと一緒にやる場合に加圧といった感じで出来ます。
両肩抑えのドリブルは、ボールを2つ使った方が有効です。
真っ直ぐの姿勢を意識しながら蹴る足の感覚をつかみつつ強化出来ます。
バスケットでのドライブなどの画像や動画を検索すると、必ず上手い人は同じような形で相手を抜いていってますから、そういったものを見てイメージしていくのも良いですね。
ズレを作る
ズレは「タイミング」または「位置」で作っていくことが出来ます。
「タイミング」はミート時の着地の瞬間ですね。
両足での着地なのか片足での着地なのか。ディフェンスのつくタイミングが同時なのか早いのか遅れているのか。
「位置」はディフェンスがインラインで正対しているかどうかです。
要は、攻めたい方向に対して「距離感」「体の向き、位置」が鏡のような状態であることが、タイミングも位置もその時点でディフェンス有利ということになります。
肝心なのは『相手に腕約1本分の距離感で正対されないこと』です。
ミート時、相手に近づいてキャッチ・着地すると、相手は近すぎると判断し後ろに下がります。
逆に相手から離れてキャッチ・着地すると、遠いと判断し近づいてきます。
「タイミングのズレ」とは、その「下がる瞬間」「近づく瞬間」です。
どちらかと言えば、「相手が近づく瞬間」の方が難しくないので、まずズレを習得しようとした場合は、相手との距離を開けてのミート練習をオススメします。
ミート時のズレの練習
・相手がディナイでピッタリ付いている時
相手がディナイの時は、パスのタイミングは相手と平行にパッサー方面へ動き、キャッチのタイミングで相手とは反対方面へミートしてボールを引き寄せる。
反対方面への移動は、キャッチのタイミングでサイドキックをしっかり使うこと。
ここで気を付けたいのが、「キャッチのタイミング」ということ。
遅すぎては「キャッチミス」が起こる可能性が高くなりますし、早すぎては「カット」される可能性が高くなります。
・相手がオープンで距離をあけている時
パスを受ける前の段階で、相手が距離をあけて付いている場合は、キャッチのタイミングで相手の前へ飛び込むようにミート。
先程とは逆になり、遅すぎると「カット」される可能性が高くなり、早すぎると「キャッチミス」を起こしやすくなります。
着地の際は「両足」でも「片足」でも『引き足』にならないように気を付けて下さい。
「引き足」とは、ミート時の2歩目の足または、両足着地後のピボットの一歩目の足が「軸足より下がる(後方になる)」事です。
なぜ、引き足に気を付けたいのか。
「ピボットフットロック」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ピボットフットとは、いわゆる「軸足」になるわけですが、この足を「ロック」つまり身動きを取れなくしてしまうことですね。
ミート時に前傾およびピボットの1歩目を前に踏むことで、相手との距離を作ることが出来ます。しかし、引き足になり自身の前へスペースを作ることが出来ないと、前へ動く陣地がなくなってしまい、逃げた状態でのピボットしか踏めなくなります。
そうすると、ディフェンスは簡単に詰め寄ることが出来る為、練習をしているチームではそのピボットさえも封じにきてしまうのです。
なので、ミート時またはピボット1歩目は必ず前傾(トリプルスレット)、前へ取るように気を付けましょう。
話は戻りまして、相手から離れてのキャッチと、相手に近づいてのキャッチができるようになったら、横の位置のズレも一緒に身につけておきましょう。
横のズレ
ミート時は「相手に正対されないこと」が重要ですが、距離でのズレだけでは正対される可能性も出てきます。
ドライブしていこうにも、インライン上のど真ん中にいられては邪魔ですよね。
その時に作る横のズレとは、「スライドストップの2歩目」および「両足でストップのピボット1歩目」と「ボールの移動」が大事です。
では、それらのをどのようにしたら良いのか。
それらの足がついた瞬間に蹴り返すことが肝心です。
軸足は軽く膝が曲がった状態のまま上半身の姿勢は崩さず、倒れていきます。
足がついた瞬間に、そのついた足で倒れてきた方向(中心)へ急速に蹴り返すのです。
倒れるときは「ゆっくり」で、蹴るときは「早く」で緩急が作られます。
スーパーボールみたいなものです。ゆっくり落ちていって弾む瞬間は勢い良く、といった感じです。
そうすることで、正対していた相手が半身または全身インライン上から消え『1対0』の状態が作られます。
ただし、それは瞬間であって、その出来上がった瞬間のタイミングを逃しては抜くことができません。
そこで「ボールの移動」です。
足がついた瞬間に蹴って、それと同時にボールと相手の間に自分の体を入れてあげるのです。
ボールだけを前についてしまう人がいますが、それではボールが無防備すぎて狙われてしまいます。
なので、ボールを瞬時に相手から一番離れた位置へ移動させると共に自分の体でボールを守ってあげなくてはなりません。
必ず、「ボール・自分・相手」というサンドイッチを作り上げるのが大事です。
そして、ボールを移動させる際の注意点ですが、必ず肩より上か膝より下」を通すことです。
ボールを左右に移動させる時に最も危険なのが「肩から膝の間」なのです。ヘルドボールになりやすい人はこの位置でのボールの移動をしてしまっているのでしょう。
相手の距離が詰まっていて上下を通せない場合は「一旦自分の方へ素早く引いて移動」させると通せるようになります。
ズレを生む蹴りを身につける練習
ピボットの練習でもありますが、
・軸足を中心に円を描いていくように、ゆっくり倒れて〜蹴って〜
というのを繰り返していきます。
軸足の足先が「つま先」だけにならないように気を付けてください。体の重心が外側へ逃げてしまい、止まることが出来ず、しっかり戻れなくなりブレてしまいます。
軸足の膝は軽く曲がった状態で上半身が丸まらないこと。この姿勢を崩さずにピボットを踏んでいきます。
まとめ
今回は、「1対1」で相手を一気に抜くために必要な『キレ』と『ズレ』のお話をしました。
足が遅くても瞬間的に出せると、相手を抜くことが出来るようになります。
初めのうちは、「ゆっくり」の動作をわかりやすくする事で、「差」を見つける、知ることが出来るようになりますので、「ゆっくり〜〜蹴る!」といったように言葉に出しながら練習するのも良いと思います。
さらには、動物的な動きのようなキレなどを身につけていくと、自然と足の速さも上がりますので、気になるかたはこちらも是非ご覧になってみてください。
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