【バスケット】ディフェンスで足が動かなくて抜かれる➖抜かれない為のディフェンス上達法➖
- 2018.09.24
- バスケット
バスケットのディフェンスにおける考え方は『足を動かせ』。
こう教わってきた人が多いのではないでしょうか。
事実、ディフェンスまたはオフェンスのスタンスから、筒状に上に伸びた空間である「シリンダー」を侵害してはならない、というルールのもとファウル判定をしています。
その為、シリンダーを侵害しないように「先回り」して、そのポジションをオフェンスより早く取らなくてはいけません。
なので、『足が動かない』ということは、「その位置から動けてない」または「出遅れる」という状態なので、『抜かれてしまう』、『ファウルをしてしまう』といった事が起こってしまう訳ですね。
足が動かない理由
今現在はもちろん、大人になった20年以上前のプレイヤーでも「ディフェンスは足を動かせ」と指導されてきたことでしょう。
しかし、頑張って足を動かそうとしているのに動かない、足が出ない…と悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
特に、オフェンスとの1対1で『抜かれる瞬間』というのは、足が動かないのを一番実感すると思います。足が完全に置いていかれるんですよね。
では、なぜディフェンス時に足が動かないのでしょう。
ディフェンスとは
そもそもディフェンスとは、「進む方向」に対して背を向けているので、オフェンスに対して最初から不利な状態 ですよね。後ろ向きに進むわけですから。
不利だからこそ、オフェンスより先に行かれたくないコースを陣取る必要があります。
そのためには、『予測』をしなくてはいけません。
この予測と体の使い方ができない事が原因ではないでしょうか。
他にも考えられる原因を挙げてみたいと思います。
・膝が前に出ている
・股関節が開いていない
・重心が後ろまたは高い
・体がすぐ開く
・床を蹴れない
・次の足が上がらない
などでしょうか。
今挙げたものは、体の使い方…ディフェンスのスタンス自体が出来上がっていない(良い形ではない)状態と言えます。
なので、足が動かない理由として考えられるし、予測ができても抜かれやすいでしょう
足、体の使い方を考える
足と体の使い方というのは、スポーツにおいて『土台』となるものなので、自然に、かつすぐにその姿勢が出来ないといけません。
無意識にでも出来る、という状態が「頭と体が覚えて繋がっている」という証拠です。
なので、その状態に出来るまで体に覚えさせましょう。
では、どのような姿勢が望ましいのか。
・膝を曲げるではなく腰を落とす
・膝はつま先より前に出ない
・股関節を開く
・お尻はプリっと出す
・背骨(腰骨)は曲げず伸ばす反るように
・前傾重心
これらを意識してディフェンスの姿勢を覚えていきましょう。
その際のアドバイスとして、
・壁にお尻をつける
・腰にボールをおく
・ボールが落ちないように背筋をのばす
このように形を作っていくと良いスタンスが出来ます。
そして、ディフェンスの姿勢が良い形になってきたら今度は「出遅れない」準備です。
そこで重要なのが、オフェンスとの距離感と位置関係、そして形なのです。
出遅れるせいで足が動かない
「出遅れる」というのは、マークマンがボールを保持(キャッチ)したタイミングでディフェンスにつけていない状態ですね。
キャッチしてから距離を縮めスタンスを取ろうとしては遅いのです。タイミングに『ズレ』が生じるからです。
なぜなら、オフェンスにとって「ズレ」を生かして1対0の状態を作り出し、交差するような形が相手を抜きやすいからです。
その時、ディフェンスはオフェンスに向かい、オフェンスはゴールへ向かう為、ディフェンスは再び後方へ進もうとしなければいけません。
いわば、「ブレーキをかけた状態」ですからブレーキと同時に発進する事は難しいですよね。
だから、足が動かないのです。
では、どうしたら良いでしょう。
面として考える
ディフェンスはオフェンスに対して正対した状態(正面と正面を向いた状態)が望ましいのです。
オフェンスがドリブルで切れ込んできた場合など、触れ合いが起こった場合でも、ディフェンスが先回りして正対した形でいた状態であれば、ファウルにはなりません。
むしろ、オフェンスがその状態から無理に突っ込んでくれば、ディフェンスのシリンダーを侵害したとしてオフェンスファウルを取れる可能性が高くなります。
では、その「正対した状態」を作り出す為に、体の正面を一枚のドア(襖)のような壁の『面』として考えてください。
面を変えないディフェンス
ディフェンス練習といえば、
・クロスステップ
これら2種類のステップ練習が基本とされてきたかと思います。
しかし、『面』として考えた時、これらのステップの第一歩の時点で、体が開いてしまい「壁」の面が正対した状態ではなくなってしまうのです。
どちらも、オフェンスの進む方向へディフェンスも同じ状態で下がるため、オフェンスにコースを作ってしまっています。
カラクリ屋敷の扉のように、通れる隙間ができるわけですから、オフェンスにとっては遠回りしなくてラッキーなんですよね。
なので、オフェンスに対して「面(壁)の幅(向き)」を変えずに、進んでも常に壁がいる状態を作りたい訳です。
それが、「面を変えないディフェンス」と「距離感」なのです。
では、どうやったら面を変えずにできるのか。
足の使い方
ディフェンスのスタンスは同じです。
主な足の動きは、「足を上げる」ではなく『床を蹴る』といった方が良いでしょうか。
スタートの足は「両足」と「クロス」になります。
・後ろに交差するクロスステップ(横へ)
・相手の一歩と同時に、「バックステップ」で面が変わらない同じ距離感が保てます。
さらにドライブが続く場合、
・「後方クロス(ドロップステップ)」で続く壁を作り出します。
中に入りたいのに入れない状態になるため、ウィークサイドへ切り返してくるでしょう。
・そのまま面をキープしたまま、接触したら「バックステップ」で距離を保ちエンドラインまで
相手の押しが強い場合、中に押し込まれる事もあるかもしれません。
そんな時は、台形から中は自分が入らないようにしなくてはいけません。
面によってゴールに近づけさせないというのが目的です。
位置関係
人が多くカバーに行きやすいとして、ミドルラインへ行かせるというディフェンスが主流なのかもしれません。
しかし、結局は2人も3人も抜かれてシュートに持っていかれる事が多いわけです。
カバーに行っても、合わせでパスを出されたりするのですから、最初からゴールに近づきにくい状態の方が良い場合もあります。
『面を変えないディフェンス』では、ワンアームの距離とボールマンとゴールを結ぶ「インライン」上というよりは、オフェンスの半歩前の位置で面を外側に向ける。
オフェンスからしたら、内側の行きたいコースにずっと壁が邪魔してる状態です。
だから、外側が空いていると思い、ウィークサイドに行くしかなくなるのです。
面を変えずに出来るようになったら、この距離感と位置関係をキープできるようになると「出遅れる」「抜かれる」という事が、ほぼなくなってくるでしょう。
その為、しっかり床を蹴りたい所です。
細かい足の動き
スライドステップやクロスステップを練習してきて、最初の一歩でどれだけ大きく行けるか、というように大きなステップで教わってきた人も多いはず。
しかし、スピードやキレのあるオフェンスに対しては、どうしても追いつくのが難しくなってきます。
なので、
・外外中中
・前前後後
というように、細かいハーキーで多様な動きの練習をすると足が動いてくれるようになります。
特に大きい選手や体重のある選手は、どうしても動きが大きくなったり、鈍くなる事が多いので様々なハーキーなどの細かい動きの練習はオススメです。
あとは、「頭では分かっているけど体が動かない」といった『頭と体が繋がっていない」状態。
この場合は、やはり「ラダー」をオススメします。
ラダーは神経の伝達を鍛えられるので、体の反応速度も上がるでしょう。
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